スタジオレッスン

ジムのスタジオレッスンとは

ジムのスタジオレッスンとは、スポーツクラブの中にある部屋(スタジオ)で行うトレーニングのことです。担当のインストラクターの指導のもと、複数のジム会員が参加してグループで行われます。「スタジオプログラム」「グループレッスン」ともいいます。

筋トレやダンス、ヨガなど様々な種類があります。スタジオレッスンにはまると、運動を持続しやすくなります。このため、スタジオレッスンの参加率が高い人は、ジムの退会率も低いと言われています。1人「テンションが上げやすい」「仲間と一緒に運動すると楽しい」といったメリットがあります。~MOVE

種類

日本で行われているスタジオレッスンは、100以上の種類があります。大きく分けて、以下の種類にカテゴリー分けすることができます。

<スタジオプログラムの種類>
筋トレ系 バーベルを使ったトレーニングです。
ダンス系 エアロビクスやヒップホップ、ズンバ、リトモスなど。音楽にあわせて踊ります。
調整系 ヨガやピラティス、骨盤調整、ストレッチなど。マットを使って行います。体の歪みを整えたり、インナーマッスルを鍛えたりすることを目的とします。リラックス効果も期待できます。
インターバル系 「激しい運動」と「休憩」を交互に行うトレーニング。「HIIT」(ヒイット)とも呼ばれます。有酸素運動と筋トレを組み合わせた動きが多いです。
格闘技系 ボクシングやキックなど格闘技の動きを取り入れたエクササイズ
ステップ系 ステップ台を使った運動
プール系 水中で踊ったり、歩いたり、走ったりする。アクアビクスやアクアウォーク、アクアジョグなど。

魅力と効果

スタジオレッスンは、スポーツジムにとって最大の魅力の一つです。自宅や公園で一人で運動するのに比べて、はるかに大きな効果が期待できます。

ハマったときから生活が変わる

自分にあったスタジオプログラムに出会いハマったときから、ジムに通うのが「苦痛」から「楽しみ」に変わります。毎日ワクワクしながらジムに足を運べるようになります。

集団パワー

スタジオレッスンの長所は、なんといっても「1人ではない」ということです。私たち人間は、集団で何かするときに気持ちが和らいだり、高揚感を覚えたりする傾向があります。一人でやるのは面倒でも、みんなと一緒ならラクにできるのです。

テンションが上がる

スタジオレッスンなら、気合を入れなくても、否応なしに体を動かさざるを得ない状況に追い込まれます。仕事モードが残っていてテンションが低くても、スタジオに入ってインストラクターや他の会員と一緒に動いているうちに、気分が盛り上がってきます。

苦しさを感じない

また、筋トレなどのきついトレーニングも、スタジオで音楽にあわせて他の人とやれば、苦しさは半減します。その場にいるだけで、体が勝手に動いてしまいます。

1人で黙々とやるよりラク

中には一人でマシーンを使って黙々と走ったり、筋トレしたりするほうが好きな人もいます。もちろん、そのほうがマイペースでできますし、そうほうが気分が楽で集中しやすいという人も多いでしょう。

でも、いつでも黙々とトレーニングできるような禁欲的で自制力のある人はそう多くはありません。人間は怠け者なので、大半の人は一人でやっていると飽きます。そして、ジムから足が遠のきます。

しかし、スタジオレッスン派は飽きを感じません。ジムに行くことが快楽になるからです。

メリハリ

スタジオレッスンのもう一つの魅力は、メリハリがつくことです。開始時間と終了時間が決まっているので、ダラダラとやることがありません。レッスンの最中は、チンタラやっていると目立ってしまうため、嫌がおうにも力が入ります。スタジオ内の独特の緊張感が、ハリになるのです。

集中しやすい

一方、ヨガのようなリラックス系のレッスンでは、スタジオという隔離された空間に入ることで、集中力が高まります。雑念が消え、自分自身を見つめることができます。

コツ

最初は入りにくい

ジムのスタジオレッスンは、最初は「入りにくい」と感じる人が多いようです。「知らない人ばかり」「道具の扱いが分からない」「ついていけそうにない」といった理由です。

しかし、実際に出てみると、そういった心配はほとんど無用だったと感じる場合が多いです。知らない人ばかりだと最初は不安かも知れませんが、以前からレッスンに参加している人も多くはお互いをよく知っているわけではなく、大半は他人です。その中に混ざっていっても、大きな違和感を感じることはあまりないでしょう。

そして、何度か同じレッスンに出れば、その場の空気にすっかり慣れ、自分ならではの楽しみ方を見つけることができるはずです。

インストラクターに「初めてです」と申告する

また、初めての人に対しては、インストラクターが気を遣ってくれるはずです。レッスンが始まる前にインストラクターに「初めてです!」と伝えておけばなお安心です。

ダイエット

痩せるための一番の近道

スタジオプログラムにはまり、それが楽しくなると、「痩せたい」「ダイエットしたい」「スリムになりたい」といった目的すら忘れてしまいます。それは、そういった目的を意識しなくても、レッスンを続けていくうちに目的は達成されてしまうからです。痩せるためにはスタジオレッスンが一番の道です。

食事制限より健康的

最近、厳しい食事制限で痩せる人も多いですが、そういう人はたいてい長続きしません。リバウンドします。その理由は、食事制限というものが楽しくないからです。楽しまなければ持続できません。スタジオレッスンで楽しむ方法を見つければ、心と脳がハッピー状態になり、「ヤケ食い」「ヤケ酒」もなくなります。それが、ダイエット成功や肥満解消への最短コースです。

出会い

スタジオプログラムに通っていると、男女を問わずだんだんと仲間が増えます。サークル活動のようなノリでレッスンに参加するようになります。そうなれば、もうこっちのもんです。「趣味はジム」という状態になり、健康生活へとまっしぐらです。

ただ、中には「人間関係で深入りしあうのは面倒だ」という人もいるでしょう。そういう人は、他の参加者と軽く挨拶するくらいにして、うまく距離を置けばいいでしょう。あるいは、仲間意識が薄そうなレッスンを選ぶことで、わずらわしい人付き合いを避けることもできます。

インストラクターの魅力

スタジオレッスンは、インストラクターの存在も魅力の一つになります。インストラクターの多くは、日々、自らの肉体と向き合い、鍛え、磨きをかけています。そうした人たちが放つオーラは、一種、独特のものがあります。

日々、子育や介護に終われていたり、体を動かさないデスクワークの仕事に従事している人たちにとって、こうしたインストラクターの指導を受けることは、大きな刺激になり得るでしょう。

イケメン

男性インストラクターの中には、芸能人のようなイケメンもいます。彼らはスタイルが良く、若さが体からにじみ出ています。また、女性インストラクターも様々な魅力を持った人が多いです。

問題点

おばさん

スタジオレッスンというと、よく話題になるのが「常連おばさん」の存在です。

スポーツジムというのは平均年齢が高い場所です。そして、男性より女性のほうが圧倒的に多いです。

つまり、いわゆる「おばさん」は主流派になります。

スタジオレッスンも、おばさんの比率が高いです。

とくに平日昼間はそうです。(平日夜や休日もおばさんが主流ですが、働いているおばさんもやや多くなる)

場所とり

常連おばさんの問題点として挙げられるのが、スタジオにおける「定位置」という考え方です。

「ここは私の場所だ」あるいは「ここは●●さんの場所だ」などと主張し、他の人がその場所をとろうとすると、クレームをつけてくるのです。

これはマナー違反です。スタジオレッスンは、並んだ順や到着した順に場所を取るのが一般的なルールです。後から来た人に場所をとられるような場面に遭遇したら、ジムのスタッフに連絡しましょう。

おしゃべり

もう一つの問題点が大きな声でのおしゃべりです。とりわけ次のレッスンを待って並んでいるときに大きな声で会話をしている姿が見られます。

例えば、ヨガのレッスンで静かに瞑想しているのに、次のダンスのレッスンを待っているおばさんたちが大声で会話をしていてうるさい、ということがあります。そして瞑想に集中できなくなります。

おじさん、おじいさん

もう一つ、スタジオレッスンにはおじさん、おじいさんの問題もあります。

イントラかぶりつき

おじさん、おじいさんが起こすことがある問題として指摘されるのが、イントラの目の前でのかぶりつきです。

好きな女性インストラクターの真後ろ(真ん前)に陣取って、かぶりついている人がいるのです。

本来、インストラクターの真正面は、空けておくのがマナーです。そうしないと、後ろにいる人たちがインストラクターの姿を見ることができないからです。

こういう事態が起きたら、ジムのスタッフに連絡しましょう。(Twitter